暑さ寒さも彼岸まで とかいいますが、
このところ冷たい雨が続きますね。
そんな中、お蔭さまでこの冬の造りも一段落。
杜氏の蔵入りは例年11月初め。
それから約4ヶ月半、蔵にこもって酒造りの毎日でしたが、
1度も寝込むことなく元気で乗り切ってくれました。
事故も病気もなしに醸造期を終えてもらえるのは、
本当にありがたいことです。
外に吹く風の冷たさとは裏腹、
蔵内はもう、春がやってきたようです。
と申しますと、
「じゃあ、蔵元は次の造りまで遊んでていいんだね」
と言われることがあるのですが・・・ありえません。
実は、残された私たちはこれからが大忙しです。
出来立てそのままタンクに貯蔵されたお酒は、
日が経つにつれその味わいを深めていきます。
出来たてほやほやの若すぎる味では×
熟成が進みすぎて、味わいがダレても×
そこで蔵元は、
日毎に上がっていく気温の上昇と競争するように、
タンクに貯蔵したいくつもの新酒を、
味わいを確かめながらタイミングを見計らって瓶詰めし、
冷蔵管理していきます。
日本酒はとてもデリケートなお酒なので、
温度管理がとても重要なのです。
温度管理がとても重要なのです。
瓶を洗って詰めて、洗って詰めて、洗って詰めて・・・
の繰り返しが、4月下旬頃まで続きます。
の繰り返しが、4月下旬頃まで続きます。
始めは、
「今年もこんな時期になったんだねー」
「良いお酒が出来てよかったねー」
と、にこやかな弊社の面々も、
延々続くキツイ作業に、
次第に表情が硬くなり口数が減っていきます。
これもまた、蔵の風物詩とでもいうのでしょうか・・・。
それでも投げ出さずに付いてきてくれる皆さん、
本当にありがとう!!!
本当にありがとう!!!
人の身体にキツイ作業ではありますが、
酒質の保持にはこの方法がとても有効なのです。
皆さまに美味しいお酒をご賞味いただけますよう、
この春も一同頑張りますので、
今後ともご愛飲の程、よろしくお願い申し上げます。